一方、アップルのようになれない他のメーカーは全くふがいないものです。
自分もメーカー勤めのエンジニアであるので、アップルにうっとりしている場合なんかではありません。アップルから技術や戦略を学び取り入れて、自らの血肉にしていく必要があります。
と言うわけで、ネットや本から情報収集した内容を、自分自身のためにも整理してまとめてみました。
ちなみに、情報の多くは『メイドインジャパンとiPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電(西田宗千佳 著)』から得ました。この本は新書の割に内容が濃く、アップルに関する話だけでなく、液晶テレビ、ゲーム機、ケータイ業界の事情などにも触れていて、大変面白かったです。
1.筐体のデザインとコストの両立
アップル製品の外観は、見栄え良く、剛性にも優れていて、他社と比べて一線を画しています。まあ言うまでもないことですが。
当然、他社製品と比べてコストは高いはずですが、ここで注意しておきたいのは、彼らはコストを度外視しているわけではなく、むしろ合理化によるコスト圧縮を徹底しており、コスト圧縮とデザインの両立を追求している、ということです。
例えば、Macbook Airはアルミニウムの削りだしによるユニボティを採用しています。
アルミのユニボディは見た目だけでなく、質感、剛性などユーザーエクスペリエンスも全体的に向上させますが、アップルが向上させているのはユーザーエクスペリエンスだけではありません。
『メイドインジャパン〜』によると、アルミニウムは鉄やプラスチックに比べて再利用性が高く、削りだし処理で発生したアルミくずは再利用できます。また、ユニボディによりパーツ数が減るため、組み立てはシンプルで簡潔になり、中国での大量生産を容易にします。
(1月20日削除・・・「削りだし」は「プレス」に比べて加工に時間がかかるため、一般的には量産には向かない技術として知られていますが、アップルのEMSはファナック社のマシニングセンタを購入し、削りだしで大量生産を行っているようです。しかし、この記事のテーマである生産性の改善やコスト圧縮との結びつきは不明なので、いったん削除しました)
| Macbook Air分解写真(iFixitより) |
iPhone4(s)の場合は、本体の両面にガラスを貼り合わせた筐体になっています。これも
| iPhone 4S分解写真(iFixitより) |
コストのためにデザインを犠牲にするのでも、デザインのために生産性を損なうわけでもなく、コスト、生産性、デザインの両立させたアップルの設計はさすがです。
それに比べると、Made in Japanを謳うどこぞのパソコンは、生産性を考慮した設計がされていない、つまりは設計のレベルが低いと言えそうです。
その2に続く
0 件のコメント:
コメントを投稿